「ほのぼので面白そ~」って思って観たら超カオスでした。
あらすじ
7Gボタンが発動された結果めちゃくちゃになってしまった世界で、吾野に住む主人公の小倉静留が喧嘩別れした親友中富葉香を探しに、友人たちと池袋を目指す物語。
膨張し、変態し、あらゆる次元が混ざり合い、様変わりしてしまった世界では、池袋までの道のりは非常に長く困難だ。各駅でめちゃくちゃな設定のトラブルに巻き込まれつつも、静留たちは葉香に会うことを諦めずに列車を走らせ続け、7G事件の真相へとたどり着いていく。
主要登場人物
・千倉 静留(ちくら しずる)
主人公。吾野柔術なるものの経験者でめちゃ強い。
・中富 葉香(なかとみ ようか)
突如いなくなってしまった静留の親友。7G事件と大きく関わっている。
・星 撫子(ほし なでしこ)
ほんわり穏やかツッコミキャラ。でもときどきビシッとしている。弓道が上手い。
・久賀 玲実(くが れいみ)
金髪のギャル。お馬鹿だけど熱い魂を持っている。
・東雲 晶(しののめ あきら)
難しい本を読むちっちゃくて可愛いキャラクター。よく玲実と喧嘩している。
・ポチさん
なぜか旅について来た犬。でかくて結構強い。
面白ポイント
徹底的にカオス
世界観はとにかくめちゃくちゃです。家族が動物になったり、町や村がめちゃくちゃになっていたり、キノコに脳を支配されていたり、通過するだけで全身が痒くなるエリアがあったり。あと、「7G事件の前からおかしかっただろ」みたいな箇所もたくさんあります。
どの話もひたすらに混沌としていて、ストーリーを楽しむというよりはその瞬間瞬間に心を躍らせ続けるような作品だと思います。
ずっと楽しい。
徹底的にコミカル
どう考えてもシリアスなシーンも多いんですよ。
元人間だった知り合いが猛獣化して主人公らを襲おうとしたり、元人間のゾンビが大量に死にまくったり、主人公たち自身が絶体絶命になったり。。。
しかしこの作品はいつでもコミカルで、やばいシーンでも「ギャー!!」って感じでギャグみたいに描かれます。心穏やかに観ていられるのでとても良いですね。
飯が旨そう
名アニメでよくありますよね。本作もそうです。
ゴーヤとかキノコとか、具材自体はかなり地味なんですけど、電車の中でめちゃくちゃおいしそうな炊き込みご飯とか食べています。
そんな味わい深い食材を元気に食べるのが「女子高生4人組」というのも良いんでしょうね。
いい感じの最終話
終始アルティメットカオスギャグな本作ですが、最終話は物語のラストっぽいいい感じでした。
何が起こるとか書くのはストーリーのネタバレになりそうなので「良いアニメっぽい最終回だった」ということだけ書いておきます。
敵キャラの動きや困難の乗り越え方がジブリっぽいというか、ハウルの動く城みたいなノリがある気がしましたね。
まとめ
はちゃめちゃでとっても楽しいアニメってことだけでも伝わっていたら嬉しいです。
ちなみにこの本作ですが、良い感じの最終回と言いつつも、世界観の核となっている7G現象については特に解決していないっぽいです。
物語の中盤辺りで「葉香に会うこと、そして世界を元に戻すこと」が目標みたいになっていたはずなのですが、むむむ???
でも面白いから大丈夫ですよね。それこそジブリ作品とか、訳も分からずそれっぽく終わっていくだけのものも多いですし、そういったところが”芸術作品的魅力”みたいになっていますしね。
とにかく良作に出会えて感謝です。
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